アップル、アマゾン、ウォルマート、大物が揃いだす、米国の映画やテレビ番組のネット経由のビデオ動画ダウンロード販売サービスが過熱

米国の映画やテレビ番組のネット経由のビデオ動画ダウンロード販売サービスが過熱してきている。アップル、アマゾンといったネット販売の巨人に加えて、リアル店舗の巨人ウォルマートも参入してきた。

もともと米国では、ネット経由でのビデオダウンロード販売分野には、CinemaNow、大手ハリウッド映画メジャーのジョイントベンチャー事業のMovieLinkといった先行サービスが存在していた。

しかし、時期尚早で、大容量の動画をダウンロード視聴するために必要な外部環境条件が充分に揃っていなかった。ブロードバンド回線の普及不足、パソコンのスペック性能面での制約、コンテンツ不足(利用者が少ないからコンテンツ調達が困難な悪循環サイクルにハマっていた)などが原因で大ブレイクはしていなかった。

デジタル音楽ダウンロード販売の成功で有料デジタルコンテンツ販売の可能性を示し、コンテンツホルダーの信用を得たアップルのビデオ動画ダウンロード参入がトリガー

ビデオ動画ダウンロード販売市場が本格的に盛り上がりだしたのは、デジタル音楽ダウンロード販売(アラカルト販売方式)最大手の米国アップルのiTunes Music Store(アイチューンズ・ミュージック・ストア)が米国４大ネットのABC(2005年10月プレスリリース)やNBC Universal(2005年12月プレスリリース)と提携して人気のテレビ番組をダウンロード販売開始してからである。

ネット販売の超大物も動き出す

また昨年９月にネットショッピング最大手の米国アマゾンドットコム(Amazon.com)のAmazon Unboxが参入したことで、さらに市場が過熱しだした。

リアル店舗の巨人も動き出した

米国最大手小売りのディスカウンターWal-Mart(ウォルマート)も、この市場に参入してきた。もともとウォルマートは、米国最大の小売りであり、その圧倒的な店舗カバレッジによって、ビデオDVDや音楽CDセールス販売の最大手でもある。

ウォルマートは、ネット経由のデジタルコンテンツ販売にも力を入れており、2004年3月にデジタル音楽ダウンロード販売は手がけていた。

このウォルマートビデオダウンロードは、米HPの動画配信販売ソリューションを活用した第一号店であり、全ハリウッドメジャーの作品を扱っていると言う。

ニュースソース
ITMedia｜Wal-Mart、HPの新技術で映画ダウンロード販売に参入