2007
メディアコングロマリットViacom傘下の人気音楽チャンネルMTVをはじめとする伝統的メディアが、SNSサイト最大手のMy Space(親会社はメディアコングロマリットのNews Corp)や米国2番手のSNSサイトFacebook(全米の大学生しか参加できない特化型SNSだったが、現在では範囲が広がり、企業、組織、大学、高校発行のメールアドレスを持つ者であれば、登録できることになっている。)、および動画投稿・共有サービス最大手のYou Tube(親会社はGoogle)等新興デジタルメディアの急成長に顧客(特に10代、20代の若者)の時間と関心を奪われ、苦戦している。
映画、テレビ、音楽、ゲーム等エンタテインメントビジネスは、顧客の時間を巡る熾烈な戦いを繰り広げている。とりわけ、伝統的メディアがネットビジネスに若者の時間や関心をかなり奪われだしている。
参考情報源:Harris Interactive|You Tubeユーザーの3分の1がテレビ視聴時間が減少
ここ数年デジタルエンタテインメントの普及に対する追い風が吹いている。
●サービスプラットフォームであるパソコンや高機能な携帯端末の普及
●パソコンの高スペック化により、ハイエンドなエンタテインメントコンテンツの表現力も大幅に向上
●ブロードバンド回線の普及により大容量コンテンツのオンデマンド視聴が可能になってきた
●SNSやブログ等ユーザーが手軽に参加、情報発信や共有ができるCGMの発達
●アップルのiTunes Music Store等デジタルコンテンツ販売の手本となる成功事例が数多く出て来た
デジタルメディアの勢力は今後、ますます拡大するだろう。
ViacomやEMI等伝統的なメディアは、既存のメディア資産の維持強化に留まらず、デジタル資産価値を急速に高めるための戦略的行動が求められているようだ。
デジタル資産強化の最善手は、おそらく買収が中心となる。
ネットワークの外部性が効くSNSや動画投稿サイト等CGMベースのエンタテインメントサービスは後発だと挽回は相当難しい。後発の場合は、Facebook(大学生に特化)のように、かなりターゲットや目標を明確に絞り込んだ展開をしなければならない。
伝統的メディア側が切れ味のあるデジタルメディアを自力で上手く構築展開することは現実的な戦略オプションではないのかもしれない。
それならば、買収先を上手く探さないといけない。
”米Sony Pictures Entertainment(SPE)はユーザー投稿型ビデオ共有サイトのGrouper.comを6500万ドルで買収したと8月23日、発表した。Grouper.comは米Grouper Networksが運営する、YouTubeに似たユーザーによる動画投稿を共有するスタイルのサイト。動画はPCで視聴できるほか、PSPやiPodへのダウンロードもできる。”
情報源:ITMedia|米Sony Pictures、「YouTube型」ビデオ共有サイトを買収
残念ながら、米国SPEが買収したGrouperは、動画投稿市場の50%を握るYou Tubeにはかなり差をつけられている。You Tubeは圧勝している。この大きな差を詰めることは容易ではないだろう。SPEのGrouper買収は、あまり良い買い物ではなかったかもしれない。
You Tubeは著作権問題等、大きな課題は山積している。が、莫大なPVを稼ぐ(マネタイズ、収入モデルは脆弱だが)You Tubeは、Googleにとって良い買い物だったのだろうか?
情報源:Compete|Google Video + YouTube = 51% of the Video Market
やはりSNS最大手のスタープロダクトであるMy Spaceを600億程度で買収し、強力なネットビジネス資産を都合良く調達できたNew Corpは見事な立ち回りだったと言えるでしょう。今の狙い目はFacebookか。。。
参考情報源:Harris Interactive|You Tubeユーザーの3分の1がテレビ視聴時間が減少
ここ数年デジタルエンタテインメントの普及に対する追い風が吹いている。
●サービスプラットフォームであるパソコンや高機能な携帯端末の普及
●パソコンの高スペック化により、ハイエンドなエンタテインメントコンテンツの表現力も大幅に向上
●ブロードバンド回線の普及により大容量コンテンツのオンデマンド視聴が可能になってきた
●SNSやブログ等ユーザーが手軽に参加、情報発信や共有ができるCGMの発達
●アップルのiTunes Music Store等デジタルコンテンツ販売の手本となる成功事例が数多く出て来た
デジタルメディアの勢力は今後、ますます拡大するだろう。
ViacomやEMI等伝統的なメディアは、既存のメディア資産の維持強化に留まらず、デジタル資産価値を急速に高めるための戦略的行動が求められているようだ。
デジタル資産強化の最善手は、おそらく買収が中心となる。
ネットワークの外部性が効くSNSや動画投稿サイト等CGMベースのエンタテインメントサービスは後発だと挽回は相当難しい。後発の場合は、Facebook(大学生に特化)のように、かなりターゲットや目標を明確に絞り込んだ展開をしなければならない。
伝統的メディア側が切れ味のあるデジタルメディアを自力で上手く構築展開することは現実的な戦略オプションではないのかもしれない。
それならば、買収先を上手く探さないといけない。
”米Sony Pictures Entertainment(SPE)はユーザー投稿型ビデオ共有サイトのGrouper.comを6500万ドルで買収したと8月23日、発表した。Grouper.comは米Grouper Networksが運営する、YouTubeに似たユーザーによる動画投稿を共有するスタイルのサイト。動画はPCで視聴できるほか、PSPやiPodへのダウンロードもできる。”
情報源:ITMedia|米Sony Pictures、「YouTube型」ビデオ共有サイトを買収
残念ながら、米国SPEが買収したGrouperは、動画投稿市場の50%を握るYou Tubeにはかなり差をつけられている。You Tubeは圧勝している。この大きな差を詰めることは容易ではないだろう。SPEのGrouper買収は、あまり良い買い物ではなかったかもしれない。
You Tubeは著作権問題等、大きな課題は山積している。が、莫大なPVを稼ぐ(マネタイズ、収入モデルは脆弱だが)You Tubeは、Googleにとって良い買い物だったのだろうか?
情報源:Compete|Google Video + YouTube = 51% of the Video Market
やはりSNS最大手のスタープロダクトであるMy Spaceを600億程度で買収し、強力なネットビジネス資産を都合良く調達できたNew Corpは見事な立ち回りだったと言えるでしょう。今の狙い目はFacebookか。。。
PR
Post your Comment
最新記事
(04/04)
(04/02)
(03/28)
(03/26)
(03/23)
(03/22)
(03/20)
(03/19)
(03/15)
(03/14)
(03/12)
(03/08)
(03/06)
(03/05)
(03/01)
(02/28)
(02/27)
(02/26)
(02/22)
(02/22)
(02/21)
(02/21)
(02/20)
(02/20)
(02/20)
ブログ内検索
最新コメント
[12/10 Blackkoldun]
[12/09 Koldunrenar]
[12/09 Koldunrenar]
[12/08 Koldunrenar]
[12/08 Privoroti]
最新トラックバック
フリーエリア