2007
2006年は、MixiやモバゲータウンやYou Tube等ソーシャルメディアが大きく成長し注目を集めた1年であった。SNSの過去から現在までを振り返り、SNS市場動向の概観と今後の進化の可能性を少し考えてみたい。
SNS既存市場動向
●誰とどの程度の範囲で、どの程度の深さで、どのような手段でコミュニケートするかを自由自在に設定できるアクセスコントロール能力の高さがSNSのコアバリューと考えられる。コンテンツマッチ、セグメンテーション、交流(社交)範囲と交流手段のコントロール。
●人脈作り、出会いを主要目的とした社交価値を求める利用が多い。リアルの知人関係をネットでさらに深めることができる(My Mixiのような友達リストベースの社交)。
●総合SNSサイトとしてMixiが一人勝ち。携帯版SNSとしてはモバゲータウンが大人気。モバゲータウンはメンバーの匿名性が高いようで、加えてユーザーも高校生など10代が中心。そのためMixiとは異なる成長原理が働いているかもしれない。
SNS既存市場動向
●誰とどの程度の範囲で、どの程度の深さで、どのような手段でコミュニケートするかを自由自在に設定できるアクセスコントロール能力の高さがSNSのコアバリューと考えられる。コンテンツマッチ、セグメンテーション、交流(社交)範囲と交流手段のコントロール。
●人脈作り、出会いを主要目的とした社交価値を求める利用が多い。リアルの知人関係をネットでさらに深めることができる(My Mixiのような友達リストベースの社交)。
●総合SNSサイトとしてMixiが一人勝ち。携帯版SNSとしてはモバゲータウンが大人気。モバゲータウンはメンバーの匿名性が高いようで、加えてユーザーも高校生など10代が中心。そのためMixiとは異なる成長原理が働いているかもしれない。
●専門分野、趣味嗜好へ特化したニッチ型SNSが増加している。
●音楽配信や画像・動画配信ビジネスとの融合策が特に効果大。You Tubeが大人気(グレーゾーンなコンテンツが魅力の中心?という問題も抱えているが。。。)。
●収益モデルが脆弱であり、早くもSNSサービスの淘汰が進んでいる。
●ブログパーツ等関連(周辺)事業サービスやブレイナ等次世代型コンテンツマッチ広告やRSS型広告サービスなどが次々と生まれている。
●オフ会、エリアコミュニティとの結びつき、リアルとネットコミュニティのつながりが強化されている。
●企業ポータル内やグループウェアにSNSが組み込まれるといったように、SNSのビジネスユースが進行している。
代替えコミュニティ市場動向
●出会い系マッチングサービスは引き続き順調に推移
●ブログが人気サービスとして完全に定着
●Geocities等無料HP作成サービスも存在感を引き続き持っている
●携帯メールが日常生活に不可欠なコミュニケーション手段として定着
●MMORPG型ネットゲームやアバターコミュニティも人気
●@Cosmeや4Travel等クチコミ型コミュニティ(レビューの集積)が定着し、購買意思決定に影響を及ぼしている。検索サイト最大手のヤフーが口コミ情報の提供サービス「クチコミナビ」を3月に開始予定
●Wiki等ユーザーによる集合知サービスモデルが強力なコンテンツ価値を有している
●2CH等匿名コミュニティの負の側面の課題も大きくなっている
SNSとブログの不満足点を解消するには
●SNSやブログユーザーには、頑張り過ぎ、周りの期待に答えようとするあまりに、バーンアウトして止めてしまう人も多い。人気を維持しようとすると予想外にプレッシャーがかかるものである。
●SNSはかなりのコミットメントが求められるタイプのサービスであり、携帯メールのような手軽さや気軽さには欠ける。コミットメントの維持は、ライトユーザーの離脱要因や継続性の低さにつながるかもしれない。
●人脈作りや出会い促進の狙いが全面に出過ぎた場合、コミュニティカルチャーに馴染めない人は離脱しやすいかもしれない。
●ある程度のITリテラシーの高さが要求される点も制約要因になるだろう。
市場機会のキードライバー
●SNSは今後も質の高い出会いと人脈作りのインフラとして魅力を持ち続け、またアクセスコントロール機能の強化により、安全性の高い自己表現、自己実現の場として、ますます定着していくだろう。
●ITリテラシーの高低、ライトユースからヘビーユースまで顧客の様々な利用特性と利用ニーズに答えられる、懐の深い多面的な機能性、利便性および娯楽性の強化が求められるだろう。
●動画配信、コンテンツマッチング、Webサービスとのマッシュアップ、ゲーム、3DCGやアバター等多様なエンタテインメントサービス(技術)との融合により顧客提供価値の向上と収益モデルの強化が図られていくだろう。
●PC、携帯端末、デジタルテレビ、ゲーム機器等多様なプラットフォームへの対応により顧客接点と利用度合いの強化が可能となるだろう。また、あらたなサービスの仕組みが生まれるだろう。
●コミュニティメンバーの活動を促進するイベント、プロモーション、ファシリテーションサービスや技術的な仕組み、人的な監視やある程度のコントロールによって、良質なコミュニティカルチャーを維持強化することが大切だろう。
●SNS要素は、今後ますます、企業内、企業間のビジネスコミュニケーションプロセスに組み込まれ、多様なコンテキストに適合カスタマイズされていくだろう。
ソーシャルメディアは、今後、日常生活により密着し、個人個人のライフスタイルに深く根付いた(水や電気や空気のような)生活インフラとして必要不可欠なものとなっていくだろう。経済的価値を追求するだけでなく、教育的、文化的、社会的意義に富んだサービスが数多く生まれてくることを期待したい。
ソーシャルメディアの利用行動の裏にある利用者心理や感情を徹底的に理解することによって、もっと利用者を徹底的に支援するアドボカシーマーケティング(顧客擁護・代弁・支援のマーケティング)の視点が大事であろう。
●音楽配信や画像・動画配信ビジネスとの融合策が特に効果大。You Tubeが大人気(グレーゾーンなコンテンツが魅力の中心?という問題も抱えているが。。。)。
●収益モデルが脆弱であり、早くもSNSサービスの淘汰が進んでいる。
●ブログパーツ等関連(周辺)事業サービスやブレイナ等次世代型コンテンツマッチ広告やRSS型広告サービスなどが次々と生まれている。
●オフ会、エリアコミュニティとの結びつき、リアルとネットコミュニティのつながりが強化されている。
●企業ポータル内やグループウェアにSNSが組み込まれるといったように、SNSのビジネスユースが進行している。
代替えコミュニティ市場動向
●出会い系マッチングサービスは引き続き順調に推移
●ブログが人気サービスとして完全に定着
●Geocities等無料HP作成サービスも存在感を引き続き持っている
●携帯メールが日常生活に不可欠なコミュニケーション手段として定着
●MMORPG型ネットゲームやアバターコミュニティも人気
●@Cosmeや4Travel等クチコミ型コミュニティ(レビューの集積)が定着し、購買意思決定に影響を及ぼしている。検索サイト最大手のヤフーが口コミ情報の提供サービス「クチコミナビ」を3月に開始予定
●Wiki等ユーザーによる集合知サービスモデルが強力なコンテンツ価値を有している
●2CH等匿名コミュニティの負の側面の課題も大きくなっている
SNSとブログの不満足点を解消するには
●SNSやブログユーザーには、頑張り過ぎ、周りの期待に答えようとするあまりに、バーンアウトして止めてしまう人も多い。人気を維持しようとすると予想外にプレッシャーがかかるものである。
●SNSはかなりのコミットメントが求められるタイプのサービスであり、携帯メールのような手軽さや気軽さには欠ける。コミットメントの維持は、ライトユーザーの離脱要因や継続性の低さにつながるかもしれない。
●人脈作りや出会い促進の狙いが全面に出過ぎた場合、コミュニティカルチャーに馴染めない人は離脱しやすいかもしれない。
●ある程度のITリテラシーの高さが要求される点も制約要因になるだろう。
市場機会のキードライバー
●SNSは今後も質の高い出会いと人脈作りのインフラとして魅力を持ち続け、またアクセスコントロール機能の強化により、安全性の高い自己表現、自己実現の場として、ますます定着していくだろう。
●ITリテラシーの高低、ライトユースからヘビーユースまで顧客の様々な利用特性と利用ニーズに答えられる、懐の深い多面的な機能性、利便性および娯楽性の強化が求められるだろう。
●動画配信、コンテンツマッチング、Webサービスとのマッシュアップ、ゲーム、3DCGやアバター等多様なエンタテインメントサービス(技術)との融合により顧客提供価値の向上と収益モデルの強化が図られていくだろう。
●PC、携帯端末、デジタルテレビ、ゲーム機器等多様なプラットフォームへの対応により顧客接点と利用度合いの強化が可能となるだろう。また、あらたなサービスの仕組みが生まれるだろう。
●コミュニティメンバーの活動を促進するイベント、プロモーション、ファシリテーションサービスや技術的な仕組み、人的な監視やある程度のコントロールによって、良質なコミュニティカルチャーを維持強化することが大切だろう。
●SNS要素は、今後ますます、企業内、企業間のビジネスコミュニケーションプロセスに組み込まれ、多様なコンテキストに適合カスタマイズされていくだろう。
ソーシャルメディアは、今後、日常生活により密着し、個人個人のライフスタイルに深く根付いた(水や電気や空気のような)生活インフラとして必要不可欠なものとなっていくだろう。経済的価値を追求するだけでなく、教育的、文化的、社会的意義に富んだサービスが数多く生まれてくることを期待したい。
ソーシャルメディアの利用行動の裏にある利用者心理や感情を徹底的に理解することによって、もっと利用者を徹底的に支援するアドボカシーマーケティング(顧客擁護・代弁・支援のマーケティング)の視点が大事であろう。
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