2007
つながり重視の日本のSNSとは異なり、自己発信・自己愛重視のSNSであるMySpace。自己情報発信・自己演出重視のMySpaceは、mixiと比べて、かなり自由自在にマイプロフイールページを演出・カスタマイズできる。例えば、ページデザインも自由にカスタマイズでき、音楽や(YouTube などの)映像を流したり、画像や様々なウイジェットも沢山貼付けられる。このカスタマイズの自在性は、無料ホームページ作成サービスのGeocities などに近いイメージである。
MySpace上では、ユーザーばかりでなく、アーティスト・ミュージシャンや企業ブランドもユーザ同様にマイプロフイールページを持ち、活発にコミュニケーションをしている(プロフイール広告手法)。英国のファッション小売りTopshop.co.ukは、MySpace上のTopshopマイプロフイールページから自社オンラインショップにユーザーを上手く誘導することに成功している。このMySpace経由のトラフィック数は、Topshopのアクセス数全体の5%を占めるまでに成長し、ヤフーやグーグルといった検索エンジン経由のトラフィックの合計よりも多いようだ。
MySpace上のTopshopマイプロフイールページからオンラインショップへの導線概要(図をクリックすると拡大します)
Topshopマイプロフイールページの特徴
●10代・20代の若い音楽・ファッション好き女性をターゲットにしている。
●Topshopという会社を同世代のおしゃれな女性として擬人化した演出。同世代の友達感覚や共感を得られやすいようにする工夫。
●3000人以上の友達リスト・500以上のユーザーコメントが集まっている。かなりの口コミ効果が期待できるだろう。
●おしゃれなデザイン・かわいらしい若者風の画像でいっぱい。画像は、オンライン画像編集サービスのフォトバケットやスライドドットコムを利用して、ファッション性、クールな演出効果をさらに高めている。またクールな映像やBGMも流している。
●オンラインショップへの直接リンクを貼っている。
●ブログを活用して新商品情報やお得情報を提供している。
Topshop・Myspace・ユーザー間口コミマーケティング構造(図をクリックすると拡大します)
企業と消費者という垣根を越えて、多様な価値観・コミュニティカルチャー・空気感を持つCGM利用者に共感される適切な距離感の取り方、商業主義やわざとらしさを出しすぎない情報提供の仕方、ユーザーとの上手い双方向のコミュニケーションのやり取り。これらの難しい課題をクリアし、バランスを上手く取ってCGMを上手く活用していきたい。
情報源
BizReport|Social Networking drives traffic to British Fashion retailers-Social Marketing
関連記事
ITMedia|「mixi読み逃げ」ってダメなの?
CNET|マイスペース、YouTubeに勝利?--ビジネススクールの経営戦略ゲームで
CNET|マイスペースで動画の検索や閲覧ができる「ビデオ」サービスが開始
MySpace上では、ユーザーばかりでなく、アーティスト・ミュージシャンや企業ブランドもユーザ同様にマイプロフイールページを持ち、活発にコミュニケーションをしている(プロフイール広告手法)。英国のファッション小売りTopshop.co.ukは、MySpace上のTopshopマイプロフイールページから自社オンラインショップにユーザーを上手く誘導することに成功している。このMySpace経由のトラフィック数は、Topshopのアクセス数全体の5%を占めるまでに成長し、ヤフーやグーグルといった検索エンジン経由のトラフィックの合計よりも多いようだ。
MySpace上のTopshopマイプロフイールページからオンラインショップへの導線概要(図をクリックすると拡大します)
Topshopマイプロフイールページの特徴
●10代・20代の若い音楽・ファッション好き女性をターゲットにしている。
●Topshopという会社を同世代のおしゃれな女性として擬人化した演出。同世代の友達感覚や共感を得られやすいようにする工夫。
●3000人以上の友達リスト・500以上のユーザーコメントが集まっている。かなりの口コミ効果が期待できるだろう。
●おしゃれなデザイン・かわいらしい若者風の画像でいっぱい。画像は、オンライン画像編集サービスのフォトバケットやスライドドットコムを利用して、ファッション性、クールな演出効果をさらに高めている。またクールな映像やBGMも流している。
●オンラインショップへの直接リンクを貼っている。
●ブログを活用して新商品情報やお得情報を提供している。
Topshop・Myspace・ユーザー間口コミマーケティング構造(図をクリックすると拡大します)
企業と消費者という垣根を越えて、多様な価値観・コミュニティカルチャー・空気感を持つCGM利用者に共感される適切な距離感の取り方、商業主義やわざとらしさを出しすぎない情報提供の仕方、ユーザーとの上手い双方向のコミュニケーションのやり取り。これらの難しい課題をクリアし、バランスを上手く取ってCGMを上手く活用していきたい。
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2007
SNS最大手のmixi上でフォトストーリー・Web小説型連続ドラマ広告が3月1日から開始予定。一般的にこの手のブランディドエンタテインメント(ショートムービー形式が多い)という広告手法は、商品サービスをプレイスメントした(プロダクトプレイスメント広告手法:映画やテレビ番組のドラマなどのワンシーンに商品サービスを自然と組み込み宣伝する|人気ドラマ「SEX and the CITY」のプラダクトプレイスメント広告(ファッションアイテムなど流行商品をドラマ内に挿入)が有名な事例)10分程度の短編シリーズ形式のムービー型広告をネット経由でブロードバンド配信するだけの一方向の広告展開となるものが多い。
ブランディドエンタテインメントは数年前、日本でも一時期流行った。日産やNECなどのショートムービーが有名である。BMW Filmsなど人気のブランディドエンタテインメントは米国の場合、ケーブルテレビの広告としても再利用され、配信される場合もあった。
今回の試みでは、mixiの日記等交流ツールの活用をはじめ、数多くのユーザーを巻き込むCGM、SNSならではの「ユーザー参加型の仕組み」を「フォトストーリーとWeb小説型ドラマ」広告手法に持ち込み、効率的かつ効果的に広告効果を高める複合的な広告手法となっている。
ブランディドエンタテインメントは数年前、日本でも一時期流行った。日産やNECなどのショートムービーが有名である。BMW Filmsなど人気のブランディドエンタテインメントは米国の場合、ケーブルテレビの広告としても再利用され、配信される場合もあった。
今回の試みでは、mixiの日記等交流ツールの活用をはじめ、数多くのユーザーを巻き込むCGM、SNSならではの「ユーザー参加型の仕組み」を「フォトストーリーとWeb小説型ドラマ」広告手法に持ち込み、効率的かつ効果的に広告効果を高める複合的な広告手法となっている。
2007
2007
2007
コミュニティサイトは携帯キャリアの公式サイトには、登録されないという常識は、もう一昔前の話になってしまったようだ。PC向きネットサービスとして大人気のSNS(ソージャルネットワークサービス)は、現在、モバイル(携帯電話)向きサービスに引っ張りダコとなっている。
ドコモ(NTT DoCoMo)の公式にmixi(ミクシー)とGREE(グリー)が2月6日に登録された。GREEは、すでにauと提携してau公式のSNSサービスEZ GREEを展開していた。
ドコモ(NTT DoCoMo)の公式にmixi(ミクシー)とGREE(グリー)が2月6日に登録された。GREEは、すでにauと提携してau公式のSNSサービスEZ GREEを展開していた。
2007
2006年は、MixiやモバゲータウンやYou Tube等ソーシャルメディアが大きく成長し注目を集めた1年であった。SNSの過去から現在までを振り返り、SNS市場動向の概観と今後の進化の可能性を少し考えてみたい。
SNS既存市場動向
●誰とどの程度の範囲で、どの程度の深さで、どのような手段でコミュニケートするかを自由自在に設定できるアクセスコントロール能力の高さがSNSのコアバリューと考えられる。コンテンツマッチ、セグメンテーション、交流(社交)範囲と交流手段のコントロール。
●人脈作り、出会いを主要目的とした社交価値を求める利用が多い。リアルの知人関係をネットでさらに深めることができる(My Mixiのような友達リストベースの社交)。
●総合SNSサイトとしてMixiが一人勝ち。携帯版SNSとしてはモバゲータウンが大人気。モバゲータウンはメンバーの匿名性が高いようで、加えてユーザーも高校生など10代が中心。そのためMixiとは異なる成長原理が働いているかもしれない。
SNS既存市場動向
●誰とどの程度の範囲で、どの程度の深さで、どのような手段でコミュニケートするかを自由自在に設定できるアクセスコントロール能力の高さがSNSのコアバリューと考えられる。コンテンツマッチ、セグメンテーション、交流(社交)範囲と交流手段のコントロール。
●人脈作り、出会いを主要目的とした社交価値を求める利用が多い。リアルの知人関係をネットでさらに深めることができる(My Mixiのような友達リストベースの社交)。
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