2007
1980年代、YMOのテクノロジーポップというコンセプトは、あまりにも先端すぎて大衆には分かりにくい音楽コンセプトだった。それがRYDEENというキラーコンテンツによって大きく変わった。YMOの音楽コンセプトや価値観は、RYDEENによって世界に正しく理解され浸透したと思う。RYDEEN が生まれていなければ、坂本龍一先生は、世界の坂本と呼ばれる存在になれたかどうか分からない。Web2.0系サービスやCGMブランドの成長も同じではないかな?
テクノロジーが受け入れられていく流れを大雑把に箇条書き。各ステージごとに課題が異なる。それはステージごとに顧客のテクノロジー利用特性やテクノロジーの受け入れに対する考え方が全く異なるから。
成長ステージとネットブランド(クリックすると図は拡大します)
大多数のWeb2.0系サービス
●第一ラウンド。実験的なレベルのサービス。激しく淘汰される。
●不確実性が高すぎて、今後の行く末は、まだ何とも言えない。
●技術系のテクノロジー好きなイノベーター層に試されている段階。
Flicker はてな
●ニッチブランドとしては確立した段階。素晴らしい。
●特定のターゲット層(若い・ネットサービスのヘビューユーザー層など)の強い支持を受けている。
●ターゲット層の幅を広げられる、一般層受けする用途開発、サービスの熟成、サービス拡張が必要。
●収益モデルがかなり脆弱。
●この段階で脱落するのも非常に多い。
●良い意味、悪い意味でも、アーリーマジョリティ・マジョリティ・マスメディアの注目を集める「キラーコンテンツ」が必要。YouTubeはNBCの著作権違反番組が見れることで有名になった。キラーコンテンツの存在によって、そのサービスの存在や利用価値が広く理解される。
●事業カテゴリー自体が、新しいイノベーションに塗り替えられ、なくなってしまうこともある。
●このステージを超えるには、運にも相当恵まれる必要がある。
YouTube MySpace mixi
●ニッチとしての力強さを持ちながら、利用者基盤も広がりだしている。
●鮮度が非常に高いブランド。非常に価値あるイノベーションをもたらしている。
●若者中心だが、幅広い層に受け入れられだしている。
●CGMの持つポジティブな特性を最大限に享受して成長する。
●CGMの持つリスクファクターと正面から取り組まなければならなくなる。
●安全かつ信頼性が高い会社とは、まだ言えない。まだ疑われている。
●世の中に正しく認められるイノベーションとなれるかどうかの最後の審判待ち。
●最悪、YouTubeが(悪名高いP2Pの音楽共有だった頃)初代Napsterのように消える可能性はある。
Google
●信頼されている。競争に勝ち抜いたブランド。サービスの切れ味が鋭い。
●ブランドは尊敬され、知名度も高まり大衆受けしてくる。
●収益モデルがしっかりと確立している。
●マジョリティ層との接点づくりが必要。
●日本のヤフーは、かなり強い。
ヤフー 楽天
●大衆に受け入れられたトップブランド。やはり強い。
●慎重な動き。サービスの拡張スピードが鈍化してくる。
●安定しているが革新性に欠けてくる。
●ブランドの鮮度を高めるアプローチが足りないと老化してしまう。
●先端ベンチャーから、のろまな恐竜と言われても、他のステージのITベンチャーと比べると収益性の次元は全然違う。やはり素晴らしい。
●マルチプラットフォーム展開で、利用者接点の拡大。
関心を得ること自体が難しい情報洪水時代では、サービスの価値や面白い利用用途を明瞭に大人数にバイラルできるキラーコンテンツに恵まれるかどうかが最も大事な気がする。これは制度や枠組みや戦略立案の問題でなく、中身・現場の問題だと思う。運も大事というか、運を引き寄せる実力が大事なのかな。
関連記事
CNET|マイスペース、YouTubeに勝利?--ビジネススクールの経営戦略ゲームで
CNET|バイアコムの対YouTube秘密兵器M・サルミ氏、映像戦略を語る
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大多数のWeb2.0系サービス
●第一ラウンド。実験的なレベルのサービス。激しく淘汰される。
●不確実性が高すぎて、今後の行く末は、まだ何とも言えない。
●技術系のテクノロジー好きなイノベーター層に試されている段階。
Flicker はてな
●ニッチブランドとしては確立した段階。素晴らしい。
●特定のターゲット層(若い・ネットサービスのヘビューユーザー層など)の強い支持を受けている。
●ターゲット層の幅を広げられる、一般層受けする用途開発、サービスの熟成、サービス拡張が必要。
●収益モデルがかなり脆弱。
●この段階で脱落するのも非常に多い。
●良い意味、悪い意味でも、アーリーマジョリティ・マジョリティ・マスメディアの注目を集める「キラーコンテンツ」が必要。YouTubeはNBCの著作権違反番組が見れることで有名になった。キラーコンテンツの存在によって、そのサービスの存在や利用価値が広く理解される。
●事業カテゴリー自体が、新しいイノベーションに塗り替えられ、なくなってしまうこともある。
●このステージを超えるには、運にも相当恵まれる必要がある。
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●ニッチとしての力強さを持ちながら、利用者基盤も広がりだしている。
●鮮度が非常に高いブランド。非常に価値あるイノベーションをもたらしている。
●若者中心だが、幅広い層に受け入れられだしている。
●CGMの持つポジティブな特性を最大限に享受して成長する。
●CGMの持つリスクファクターと正面から取り組まなければならなくなる。
●安全かつ信頼性が高い会社とは、まだ言えない。まだ疑われている。
●世の中に正しく認められるイノベーションとなれるかどうかの最後の審判待ち。
●最悪、YouTubeが(悪名高いP2Pの音楽共有だった頃)初代Napsterのように消える可能性はある。
●信頼されている。競争に勝ち抜いたブランド。サービスの切れ味が鋭い。
●ブランドは尊敬され、知名度も高まり大衆受けしてくる。
●収益モデルがしっかりと確立している。
●マジョリティ層との接点づくりが必要。
●日本のヤフーは、かなり強い。
ヤフー 楽天
●大衆に受け入れられたトップブランド。やはり強い。
●慎重な動き。サービスの拡張スピードが鈍化してくる。
●安定しているが革新性に欠けてくる。
●ブランドの鮮度を高めるアプローチが足りないと老化してしまう。
●先端ベンチャーから、のろまな恐竜と言われても、他のステージのITベンチャーと比べると収益性の次元は全然違う。やはり素晴らしい。
●マルチプラットフォーム展開で、利用者接点の拡大。
関心を得ること自体が難しい情報洪水時代では、サービスの価値や面白い利用用途を明瞭に大人数にバイラルできるキラーコンテンツに恵まれるかどうかが最も大事な気がする。これは制度や枠組みや戦略立案の問題でなく、中身・現場の問題だと思う。運も大事というか、運を引き寄せる実力が大事なのかな。
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